当院の治療は次の順に行って参ります
予約
朝陽堂鍼灸院は原則として予約制です
☎:090-2617-8241

あらかじめお時間が決まっていますので時間厳守でお願いいたします ただし診療状況によっては多少お待ちいただくこともあります
来院
施術は主に両腕両足、背中(場合によって腹部)にいたします

ご来院時は肘上、膝上、背中が露出しやすい楽な服装でお越しください 初診の方は最初に問診票を書いていただきます
待合室
問診
受診時にどのような状態であるのか感じたままにお話ください
診療では患者さまのその時の状態を患者さまの言葉で伺う事が大切になってきます。
たとえば、どのように痛いのか(ズキズキする、チクチクする、ど~んと重たく痛い)など、その表現もまた大切な治療の指標になることがあるからです。
初診の方はあらかじめ問診票の記入をお願いしますが、細かい事はこちらからお伺いしますのでご安心ください。
診断はすでに来院した時から始まります。
施術
問診の後ベッドに仰向きになっていただき脈診をします

ベッドに横になり落ち着いた状態で両手首の内側の拍動を診る「脈診」を始めます
診療室
脈診はその時の身体の状況を把握する為の診療の目安として大変重要な診断法であり、当院の診療の要でもあります。
施術は脈診に従って行います
状態の把握によって扱う経絡と治療に有効的な経穴を選択し、実際に
鍼灸を施します
治療の方針は脈診に基づきます。
脈診によりどの経絡に不調和があるか、またどの経絡の歪みがどのように症状に関わっているのかなど、その時の心身の状態を把握します

使用する鍼とトレイはお一人ずつ
使い捨てのディスポーサブルセットです
鍼の太さは髪の毛ほどの細さです

お灸はやけどしないように原則として「やけど防止シール(灸点紙)」を用います お灸の大きさは米粒の半分以下の小さなものを用います

「小児鍼」
乳幼児や小学校低学年、過敏な状態の方には刺さない鍼で施術いたします
治療では少ない経穴で適切な刺激をこころがけます
治療終了
治療の終了も脈診で判断いたします
状態により治療を継続する場合はその旨お伝えし、次回の予約を取って頂きます
その他
診療にかかる時間
個々によって異なると同時に、その日の状態によっても変わります
当院の診療時間の目安はおおよそ初診時で40分~1時間、再診時で20~30分ですが、もっと早い場合もあります。時間は問題ではありません。大切なのは施術をした時のその方の状態です

今も溢れんばかりの水がたまったコップを想像してください。
そこに一滴でも水が入ったらどうなるでしょうか?
コップの水は一滴どころか思わぬ量の水がこぼれてしまいます。たった一滴の水が入ったことによってそれまでの水とコップの安定が崩れてしまうのです。
これは鍼灸治療でも同じことです。「あとちょっと」「もう少しやったら」と、せっかく整った状態に余計な事をしたことによって治療の効果が落ちてしまうこともあります。
また初診の方によくあることですが、経絡治療によって今まで潤滑に動いていなかった経絡が動きはじめ、あたかも身体の中がかき混ぜられるような動きが起こることがあります。
これは「気血」が動き出したという事です。つまり免疫力が上がることで身体に何らかの変化が起こるのですが、その加減は個人個人で違ってきます。私が用いる経絡治療ではそういった個々の微妙な変化を脈状で確認し、過剰な刺激とならないように気を付けています。
治療の目安としてコップと水の量のバランスに例えれば容量に少し余裕がある程度が良いのです。言い換えれば溢れるギリギリの量までいかない、そういう加減がちょうど良いのです。なぜならば、残りの余白はご自身の力で動かす余白だからです。
施術は多すぎても少なすぎてもいけないのです
受診頻度
治療頻度はその方の状態によって変わってきます
鍼灸治療は適切な施術をすれば毎日行ってもよいのです。症状にもよりますが、連日続けて施術することもあります。
同じ病名、症状でもその方の「治癒力」によって鍼の効果に違いが出ます。
通常は週1~2回の受診が多いのですが、状態によってはもう少し間隔を開けて診ることもあります。
また状態が良くなり健康管理のため、リフレッシュのためにご来院下さる方はご都合に合わせてその都度お越しくださいます。
いずれにせよ、その方の状態を診た上で治療頻度を決めさせて頂いておりますが、ご心配な方はご遠慮なくお聞きください。
服装について
ある程度ゆったりした服装ならば着衣のままで施術できます
また、お着替えをご持参なさっても結構です。施術に関しては症状により異なってまいりますが、主に全身を扱いますので以下の事を参考になさってお越しください。
瞑眩反応(めんげんはんのう/めいげんはんのう)について
薬物などの副作用とは異なりますが、鍼灸治療にも時にちょっとした
症状を起こす作用があります
鍼灸治療ではこれを「瞑眩反応(めんげんはんのう/めいげんはんのう)」と呼んでいます。 瞑眩反応は人によりさまざまな症状がありますが、以下に一部あげておきます
- 身体のだるさ
- 熱っぽくなる
- 痛みが増すような感じがする
- めまいがする(ふわふわする)
- 下痢
- 便秘
- 汗がでる
瞑眩反応は、先に述べた治療の加減と関係しますが、これはまた西洋医学で言われる「好転反応」と同じ類のものです。鍼灸治療によって自己免疫力や自然治癒力が働き始めた表れとして治療後に生じる反応なのでご心配は要りません。
通常は当日~翌日辺りに現れることが多いですが、ご心配ならばご連絡いただくようにお伝えしています。
当院では瞑眩反応が過剰に起こらないように注意をしておりますが、強く感じた場合は、以降の治療で考慮しながら治療をすすめて参りますのでご安心ください。
診断はすでに来院した時から始まっています
東洋医学には「四診」という四つの診断法があります
1.望診・・・顔や皮膚などの状態を見て判断します
日常的に「顔色が悪い」とか「顔が赤い」と言うことがありますが、望診はそう言った顔面や皮膚の色、体型など見た目の状態を診る事を言います。
漢方ではよく「舌」を診ますが、これも望診の大切な要素の一つです。
無意識に歩いているその歩き方や手足の動かし方、そういった所作を診ることも望診の一つです。
つまり、入り口を入った時点がすでに診断の始まりであるという訳です。
2.聞診・・・話し方の様子や臭いを診ます
患者さまのお話具合いによっては力なく弱々しい声音だったり、息を吐きながらヒュウヒュウと話すような話しぶりをなさる方が居ます。
東洋医学では、こうした声音や声色、呼吸の音(状態)なども診ます。
以外に思われますが、口臭や体臭など臭いもこの聞診に含まれます。
3.問診・・・現在の症状や既往歴、過去にかかった病などを診ます
問診では、主訴の他に現在の身体の状態から時には精神的な状態を含め、排便や睡眠などの日常の健康状態から既往歴に至るまで、事細かな事を伺います。
実際の治療でも、一見して主訴と全く関係ない事と思われるような事を聞くことがあります。
それは東洋医学では、##身体を取り巻く事物(季節や温度、感情や食べ物などそれこそありとあらゆるもの)が身体と相互に関わりを持っている##という概念に由来するからです。
4.切診・・・身体を触診することです
主な切診には次の物があります。
脈診・・・脈を診ます | |
腹診・・・お腹(おへその周り)の皮膚の状態をさすったり、軽く押したりして診ます | |
切経・・・経絡の走行をさぐり状態を調べます | |